この恋、正解でしょうか?
1小節目
11月6日
「小鳥遊さん、おはよう。」
11月6日水曜日。
全校生徒がいっぱい集まる学生寮の朝の食堂。
そんな場所で私たちはわざとすれ違って挨拶をする。
「うん。おはよう、桜庭くん。」
私たちは、遠いようで近い、近いようで遠い。そんな関係、多分。
「今日も放課後そっち行くから。」
「うん、わかった。」
そしてそんな私は、そんな微妙な関係の彼に片思いをしている、多分。
ーーーーーーーーーー
「なる〜、朝のHRからずっと寝てますけどそろそろ起きませんか〜?もう放課後ですが…。」
「んんん……。」
「小鳥遊 鳴海さ〜ん?」
「昨日もぜんぜん寝れてないの、まだ寝かせて……。」
昨日だって、あいつがしつこいから…。
「あらあら、鳴海さんまだ例の彼とあんなことを続けているんですか…?」
少しバカにした口調でそう話すのは私の幼稚園からの幼馴染である真壁 花梨。
長い黒髪に映える白い肌に大きい目、圧倒的美少女なのに超下ネタ好きで中身は超おじさん。
黙っていればモテるのになってよく思う。
11月6日水曜日。
全校生徒がいっぱい集まる学生寮の朝の食堂。
そんな場所で私たちはわざとすれ違って挨拶をする。
「うん。おはよう、桜庭くん。」
私たちは、遠いようで近い、近いようで遠い。そんな関係、多分。
「今日も放課後そっち行くから。」
「うん、わかった。」
そしてそんな私は、そんな微妙な関係の彼に片思いをしている、多分。
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「なる〜、朝のHRからずっと寝てますけどそろそろ起きませんか〜?もう放課後ですが…。」
「んんん……。」
「小鳥遊 鳴海さ〜ん?」
「昨日もぜんぜん寝れてないの、まだ寝かせて……。」
昨日だって、あいつがしつこいから…。
「あらあら、鳴海さんまだ例の彼とあんなことを続けているんですか…?」
少しバカにした口調でそう話すのは私の幼稚園からの幼馴染である真壁 花梨。
長い黒髪に映える白い肌に大きい目、圧倒的美少女なのに超下ネタ好きで中身は超おじさん。
黙っていればモテるのになってよく思う。
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