この恋、正解でしょうか?




 当たり前……か。
 なんか嬉しいな、好きだな…奏くん。



「大丈夫?おうち着いたよ、歩ける?」



 学校を出た途端にしゃがみ込んだ私に見かねたのか急におぶってくれたのだ。

 元々身長は高かったけど、いざ触れると細身の体からは感じられないくらい意外とガタイが良くて。
 具合が悪いのも少し良くなったような気がするようなしないような…。



「歩ける。」

「いつもこんな感じだったの?」

「そんなことないよ。たまたま。」

「ふーん。とりあえずベットの中入って、あったかくしてて。」

「うん。ありがと。」

「なんかあったかいもの買ってくるけど、薬とかある?」



 なんか……。



「奏くん、慣れてるよね。」

「なにが?」

「こう言う女の子事情について。」



 今までもこんなことは思ったことがあるけど、口の出したのは初めてだった。



「なに?やきもち?」

「別に。なんか女に慣れてるなって思っただけ。」



 なんか嫌な言い方になったかもしれない。

 それに私あんまり奏くんのことよく知らないし。
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