この恋、正解でしょうか?




 あの時の私そんな変な子だったっけ……?
 そういえばあの時、花梨の影響で変な友情アニメをよく見ていたような…。



「じゃあ、奏くんの腰にも傷残ってるの?」

「うん。鳴海よりは少しだけ薄いけどね。」

「ふーん?触ってもいい?」

「ん?」

「触ってもいい?」



 奏くんにしては珍しく驚いた顔をしていて、少し面白半分になっていた。



「だめ。僕、これでも結構理性ギリギリなんだから。」

「そっか…。」

「どーしたの?残念そうだけど。」

「べ、別に残念なんかじゃ…!」



 これが付き合っている男女の会話なのだったら、このモヤモヤした気持ちなんか出会うことなかったのにな。

 私たちの関係って一体なんなのだろうか。



「今日、泊まって行ってもいい?」

「なに?今更。いつもは聞かないくせに。」

「ベーつに。そろそろ本気出そうかなって。」

「本気?なんの本気?」



 何か企んだ顔をしてニヤニヤしている奏くん。



「今週の土曜日、暇?」

「暇だけど、どうして?」

「俺に付き合ってよ。イイこと、しよっか。」



 これはデートと言っても良いのでしょうか?
 少しは期待、しても良いのかな。
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