この恋、正解でしょうか?
3小節目

11月16日





 11月16日土曜日。
 あの日からもずっと奏くんは私の家にきていて。
 女の子の日が終わっても奏くんとそういうことをすることはなかった。



 16時45分。
 17時に迎えにくるって言ってたけど、いつもより気合い入ってんの見て馬鹿にされたりしないかな。

 いつもは面倒くさくて下ろしたままな赤茶の髪の毛も今日は緩く巻いてみたり。
 塞がりかけてた耳の穴にピアスも頑張って通してみたり。



 ドキドキしながらリビングのソファに座りながら待っていると合鍵を持っている奏くんが部屋に入ってきた。



「あれ、なんか気合い入ってる?」

「な、なに?馬鹿にしてるの?」

「ううん、全然違うよ。いつもより可愛くて興奮するなって。」

「この変態が…。」

「鳴海が悪いんだよ。」



 そういって後ろから私の顔を押さえてキスをしてくる。

 そんなことされたら私の顔はもちろん真っ赤になってしまうわけで。



「あ、真っ赤。このまま部屋でイチャイチャでも良いけどお店予約してるからそろそろ行こっか。」

「は、はい…。」
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