この恋、正解でしょうか?
そう言って連れてきてくれたのは、都内で1番美味しいと噂のオムライスのお店。
「なんで、私がオムライスが好きなの知ってるの?」
「さて、なんででしょーか。」
「意地悪だ…。」
「はいはい、ごめんごめん。いっつもコンビニ行く時オムライスばっか食べるじゃん。」
そんなところも見てくれてたんだ…。
奏くんにとってはそんなに特別なことじゃないかもしれないけど、私にはとっても特別なんだよ。
「なんか嬉しい。」
「喜んでくれて何よりです。」
「私も知ってるよ、奏くんの好きなもの。」
奏くんだってコンビニにったらよく買うものがある。
奏くんは見かけによらず、甘党で。
「チョコレートケーキでしょ?」
「おお、まさかバレてるとは。なんか恥ずかしいね。」
「でしょ?でも、嬉しい顔だ。」
私がそういうと、奏くんは珍しく顔が真っ赤で。
最近は奏くんのいろんな表情が見れて嬉しい。
「鳴海は僕を喜ばせる天才だね。そういうとこ……いや、なんでもない。」
「ん?何?」
「なんでもないよ。冷めないうちに食べよっか。」
「う、うん。」