この恋、正解でしょうか?
あれから早くも2週間と少しが経った。
12月2日月曜日。
あの日から奏くんから連絡が来ることも、部屋に帰るとベッドに奏くんがいることもなかった。
なぜか、私から連絡する気にも、会いに行く気にもならなかった。
いや、なれなかった。
「なる〜?まーた目の下におっきなクマ作って…。」
「あー、また出来たの?もうなんでもいい…。」
こんな時の花梨はいつもの下ネタおじさんと違って優しい幼馴染になる。
「まだ忘れられてないの?あのセフレ王子様のこと。」
「せ、セフレ王子とか言うな〜?」
「こんなことになるならさっさと告白してた方が諦めがついたのかもね。まあ、そう言う問題じゃないのが恋か。」
このまま永遠に奏くんとはなにもないまま終わっちゃうのかな。
そんなの嫌だ…。けど、学科が違うから校舎も違う。
そん奏くんと会える場所なんて…。
「あった。保健室だ。」
「ほ、保健室!?なに体調も崩してたの!?」
「まあそんな感じ!ちょっと行ってくる!」