この恋、正解でしょうか?




 花梨にあんな啖呵を切って出てきたのはいいものの。
 いざ思い出の保健室を目の前にすると、奏くんがいるかもって緊張してしまう。



「失礼しまーす。」



 ササっと静かに保健室に入ったのはいいものの、先生すらおらず、私だけだった。

 せっかく遠い教室まで来たんだしと、5限の授業をサボることにして私は右側のベットで眠りについた。



 そして私はこんな夢を見た。



「なる、桜庭くん。結婚おめでとう!」


 綺麗な青空の下、真っ白なチャペルで行われていたのは、私と奏くんの結婚しだった。


「鳴海、大好きだよ。」


 そう言って、幸せそうな笑顔で私にキスをする奏くん。

 そんな奏くんに私ももちろんこう答えた。




「奏くん、大好きだよ。ずっと一緒にいようね。」



 そうしてもう一度奏くんからの優しいキスが降ってきたのだった。
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