この恋、正解でしょうか?
「鳴海…?」
「うふふ、幸せ…。」
無意識で布団をめくって鳴海の顔を見ていた。
知らないうちに固まっていた顔の筋肉が緩んでいたことに気がついた。
それにしても、いつも通り寝言がすごいな、鳴海は。
やっぱり安心する、鳴海の寝顔と鳴海の匂い。
「鳴海、大好きだよ。」
あ、つい……。
まあ、寝てるし聞こえないか。
「こんな僕でごめんね。」
気がつくとまた無意識で鳴海のそばに近づいてキスをしていた。
「奏くん、大好きだよ。ずっと一緒にいようね。」
そんなこと言われたら、諦めようとしてたのに。
また、鳴海のことを傷つけて、迷わせてしまう。
「ごめん、鳴海。」
そうして、もう一度鳴海にキスをした。
これで最後だから、大好きだよ。鳴海。
ごめんね。