この恋、正解でしょうか?
月曜日の彼からの招集の仕方は、メッセージアプリからの“今日も行ってもいい?”の言葉。
断るわけもないのに毎回疑問系。
そして今日みたいな女の子の日でもなぜか彼は私の部屋にやってくるのだ。
「失礼しまーす。」
女の子の日は体調が悪くなりやすい私は、普通科の校舎の保健室に来ていた。
「ごめんね〜、今ベットいっぱいなの。」
「そうなんですか…。」
「芸術科の方の保健室今日空いてるみたいだからそっちまで行ける?」
「あーはい。わかりました。ありがとうございます。」
そっちの保健室に行くのは春の新入生歓迎会ぶりだから少しだけ緊張感があった。
あとは、もしかしたら奏くんがいるかも、なんて少しだけ期待をしていた。
「失礼します……。」
「あら、あなた確か新歓の時の…。」
「その説はお世話になりました…。」
「いいのよ〜、それに着替えも片付けもやってくれたの桜庭くんなのよ?」
えっ。
「そ、そうなんですか…。」
「それにしてもあなた顔色悪いわね。右側のベット使って休んでいいわよ〜。」
「ありがとうございます。」