この恋、正解でしょうか?
あの日、着替えをしてくれたのが奏くんだったなんて。
ということは私の腰のあざもあの時にはもう知ってたのかな。
私が腰のあざを奏くんに言った時、つまり初めて裸を見せた時の話だ。
5月31日金曜日。
桜庭くんから奏くんになり、奏くんとキスをすることに慣れてきた時。
ついにステップアップの時がやってきたタイミングだった。
「なんでそんな腰だけ頑なに隠すの?」
「だ、だってあざが…ある…から。」
「ふーん。手、よけるね。」
そう言って腰を隠していた私の手に自分の指を絡めてきた。
それだけにとどまらず、腰のあざに軽くキスをしてきた。
「な、何してっ……!」
「何ってなに?」
「普通の人なら引いちゃう…から…。」
元カレだってこのあざを見て萎えた……なんて言われたりしてたし…
「普通の人って、誰?」
「誰って言われても…。」
そんなことを話しながらも私の体にキスをするのをやめない奏くん。
「鳴海の体に引いちゃう所なんて一切ないからね。」