好きなのに。
Prolog
私、水野冬華は中学2年生。
部活は女子バレー部。ポジションはリベロ。
コートに落ちそうになったボールを、拾う役目。
そんな私には、好きな人がいるんだ。
相手は、同じ部活の……女の子。
名前は、遠澤咲羅。さら。
同い歳で、バレー部の中で1番仲良し。
……だった。この前までは。
きっかけは些細なことだ。
まわりがみんな彼氏を作り始めて、私と咲羅は置いていかれていた。
その場のノリで。
『もういいもーん!咲羅とリア充してやる〜!』
『咲羅もふゆと付き合う〜!』
なんて、ただの仲のいい女子同士のやり取り。
そんな一言から、本気になってしまった。
その日から、一人称を"僕"に変えた。
髪の毛は切らなかったけれど、私服もズボンをたくさん履くように。
少しでも、意識して欲しくて。
でも……やっぱり無理なんだ。
女子同士なんて。
叶うはずがない。
そんなゼロから始まる、物語。
部活は女子バレー部。ポジションはリベロ。
コートに落ちそうになったボールを、拾う役目。
そんな私には、好きな人がいるんだ。
相手は、同じ部活の……女の子。
名前は、遠澤咲羅。さら。
同い歳で、バレー部の中で1番仲良し。
……だった。この前までは。
きっかけは些細なことだ。
まわりがみんな彼氏を作り始めて、私と咲羅は置いていかれていた。
その場のノリで。
『もういいもーん!咲羅とリア充してやる〜!』
『咲羅もふゆと付き合う〜!』
なんて、ただの仲のいい女子同士のやり取り。
そんな一言から、本気になってしまった。
その日から、一人称を"僕"に変えた。
髪の毛は切らなかったけれど、私服もズボンをたくさん履くように。
少しでも、意識して欲しくて。
でも……やっぱり無理なんだ。
女子同士なんて。
叶うはずがない。
そんなゼロから始まる、物語。