この生徒会にはウラがある?!
ここにいたら私は雑用係にされてしまう!!

遅刻を見逃してもらえるのはたしかに嬉しいが、それでも中学生の頃から貫いてきた帰宅部の座を手放す訳にはいかない!!

そう思った私はクラウチングスタートをキメようとする。こういう時は逃げるのが1番だ。

「あー、、、えっと、君が新メンバー?」

しかし、私の行く手を阻むように声をかけて来た男のせいで、私は顔を上げざるを得なかった。

「俺は生徒会長の一ノ瀬 春都。よろしく」

そう言って挨拶してきた生徒会長と名乗る男の顔を見て、私の心は不覚にもトゥンクした。

あまりにもドタイプなジャ〇ーズ系イケメンだ。

「え、あ、はい!こちらこそよろしく!」

反射的にそう返した私の声は、♡でもついていたのではないかと疑うほど甘々だった。

「ほら、皆も自己紹介して」

生徒会長が後ろを向いてそう声をかけると、3人の男がこちらに歩いてきた。
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