ライバル企業の御曹司が夫に立候補してきます~全力拒否するはずが、一途な溺愛に陥落しました~

「……綺麗だ」
「そんな、見ないで……」
「指輪を嵌めたきみは、俺のものだと言ったろ。観念して羞恥は捨てた方がいい。これからもっと恥ずかしいことをするんだから」

 彼が浮かべた笑みはあまりに蠱惑的で、抗えない魅力があった。従順に口をつぐんだ私にふっと笑った統は、両手で胸を鷲掴みにすると、その片方を口に含んだ。

 生暖かく濡れた舌の感触に、思わず腰が跳ねる。

「あっ……」
「敏感だな。たっぷりかわいがってやる」

 こうした行為自体久しぶりなのに、素直に反応している自分に驚く。

 統に触れられているのがうれしいせいだろうか。胸のドキドキも体の昂ぶりも、怖いくらいに激しさを増すばかりだ。

 自然とお腹の下の方に熱が集まって、下着が肌に貼りつく感覚がした。それを知ってか知らずか、統が私のスカートを下ろして取り去ってしまう。

 モジモジと擦り合わせた太腿の間に、統の指先が忍び込んだ。

「統、そこは……っ」

 言葉での抵抗もむなしく、下着の間から侵入した指先がぬかるんだそこに触れる。

 かぁっと頬に熱が集まり、思わず顔を両手で覆った。統は構わず浅い場所を指でやわらかくほぐしていく。

 その緩慢な動きにすら感じて、小刻みに体が震えてしまう。

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