クールな生徒会長は私にだけ甘すぎる。
目を開けると目の前にしょうちゃんの寝顔があった。


素敵な夢だなー。


改めて見てもイケメンだな〜。


私はしょうちゃんに近づいて髪の毛を触った。


しょうちゃんはうっすら目を開けた。


「しょうちゃん、大好きだよ。」


「ん、俺も。」


そう言ってしょうちゃんは私のおでこにキスをした。


その感触はあまりにも現実味があって、、、


「おはよう。えみり。」


ん、これ夢じゃないんじゃ。


私がそう思ってると、


「なに?もっとしてほしいの?」


といってしょうちゃんの顔が近づいてくる。


ちゅ、今度のは確実に本物だ。


私は真っ赤になった。


「お、おはようしょうちゃん。」


私達は身支度をしてみんなと学校へ向かった。



「今日から一緒に登校して、学校終わったら即生徒会室来て。帰りはみんな一緒な。」


「わかった。」


私達は六人で学校に向かった。


「なんであの子が生徒会と一緒に登校してるの?」「西園寺様の隣に立ってる」


予想通り周りはざわざわし始めた。


「生徒会が通るだけで道が開くんだね、」


生徒会の影響力凄まじい。


「まあね、えみりちゃんもこれからなれるよ。」


私達は道の真ん中で止まった。


「ただいまから、新しい生徒会員を発表しま~す。」亮太くんが言った。



「七瀬えみりさんでーす。」こんな軽い感じでいいの?



私は戸惑いながらも「よろしくお願いします」と言った。



予想通りみんなはざわざわし初めて、、、


「なんであの子なのよ。」と女の子が一人出てきた。


「こいつは1年で学力1位、運動神経がいいのは体育祭のときわかったはずだし、今年アメリカから帰国した帰国子女だ。俺が生徒会員に適していると判断した。異議があるものは俺に言え。」



みんなが急に静かになった。



まあ、しょうちゃんは財閥の跡継ぎでもあるし誰も口出しは出来ないよね、、、



私がクラスに入るとみんなはざわざわとした。



「おはよう。なんか大変なことになっちゃったね。」



「うん。」



「それで、あの体育祭のあとは何があったの?」



あ、報告まだだった。



「えっと、、、、、ってことがあって、、、、、でしょうちゃんと付き合い始めたの。」



「えええええええ!!!」みほちゃんは口を抑えながらも大きな声で叫んだ。



「朝から、うるさいな〜。」そう言って入ってきたのは高橋くん。



「だって、うちのえみりが、あの生徒会長と、、、、、」



あー、いっちゃった。



「付き合うことになんだよね。」



「はあーーー!?」高橋くんは期待以上の反応をした。



「ごめん、言っちゃった。まあ壮馬、秘密だからね。」
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