クールな生徒会長は私にだけ甘すぎる。

迷子の私を助けたのは、

 寮って確かこっちの方向だったよね?



 今、私はトランクを持ちながら私は学園の中を迷い中です。



 高校生になっても迷子になるなんて。てか、なんでこの学校こんなに広いの?



 あっ、そこに人いる。聞こうかな。



 「あの、すいません。」



 「なんだ?」「メガネかよ。ん?でもまあもとは可愛いみたいだな。」




 なんの話をしてるのかな?




 「寮までの道を教えてほしいのですが。」




 「いいよ、その代わりお兄さんたちとイケないことしよ?」




 んん?なんかこれだめなやつじゃ?




 私が一歩後ずさると、男の人が私の腕をつかんだ




 「おい、自分から話しかけといてそれはないだろ。」




 こわい。




 「あ、ごめんなさい。」




 「謝るんじゃなくてさ、いこ?」手を振り払おうとしても私の腕を握ったては強くなるばかり。




 「いやです。やめてください。」




 男の人はやっぱり私より強くて動けないどころか引っ張られて何処かに連れて行かれそう。




 もうだめかも、私の目に涙が溜まってきた。




 「おい、なに女に手だしてんだよ。」



 そう言う声が聞こえて目の前にいる男の人が蹴り飛ばされた。




 「おいあれ、西園寺さんだぞ。」「やべえ」そう言いながら男の人達は走り去ってしまった。




 「ありがとうございます。」




 私が見上げた先にいたのはしょうちゃんだった。




 「えみり?!」



 「なんでここにいるの、その格好はどうした、それより泣いてる?」



 私は今までの緊張が途切れて泣き出してしまった。



 「ぐすん、、、、しょうちゃん、、、、」



 「怖かったね、大丈夫だよ。」しょうちゃんは私にそう言って頭を優しく撫でてくれた。



 「ちょっと移動しよっか。」そう言ってしょうちゃんは私にジャケットを被せてあるき出した。
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