クールな生徒会長は私にだけ甘すぎる。
ずっと会いたかった〜翔太side〜
俺は西園寺翔太、高校3年生。
小さいときからずっと好きなやつがいる。
西園寺家の長男だった俺は幼稚園の時から英才教育を受け周りからはもちろん特別な目で見られていた。
近づいてくる人はみんな金目当てで俺のことを見てはいなかった。
俺は幼いながらも人間に敵意を抱いて、人を寄せ付けなんくなっていた。
そんな俺も一人だけ心を許しているやつがいた。
「しょうちゃん、あーそぼ!」
そう言って一人だけ俺にフツーに接してきた。
そして影一つない太陽のような愛らしい笑顔で凍りきった俺の心を溶かしていった。
一緒いればいるほど俺はそいつを好きになていった。
でも当たり前のように隣にいてくれたそいつは、俺が想いを伝える前にアメリカに転校して言ってしまった。
それから俺はそいつの事を忘れようとひたすらに強くなって、賢くなって、気づいたら生徒会長になっていた。
俺とおんなじ類のやつで心を許せる仲間もできた。
でも、俺の心は何故か物足りなかった。
なぜあいつを手放してしまったのだろうか。
もう一度会えたなら、この想いを伝えたい、絶対離さない。
〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・
流石にここらへんになると人気が少なくなってきたな。
まったく女って奴らは俺が歩いてるだけで騒ぎあがって。
ここらへんは生徒会の寮があるところだからな。
「いやです。やめてください。」
いつもならそのまま通り過ぎていただろう。
俺の寮の近くでこういうことはしてほしくないってのもあったかもしれない。
でも、聞こえてきた声があいつの声に似ていたというのが一番の理由であろう。
声のする方向を見てみると女が男に腕を掴まれていた。
「おい、なに女に手だしてんだよ。」
俺はそう言って男を蹴り飛ばした。
よえーな、こいつら。
その様子を見ていた他の男たちも怖気付いたのか、走り去っていった。
「ありがとうございます。」
そう言って俺を見上げてきたのは髪色も違うし、メガネもしているけど確かにえみりだった。
「えみり?!」
「なんでここにいるの、その格好はどうした、それより泣いてる?」
俺は突然のことに困惑していた。
そんな俺を前に緊張が途切れたのかえみりは泣き出した。
「ぐすん、、、、しょうちゃん、、、、」
そうか、こわかったよな。
話したいことも色々あるし、えみりが心配なのもあり俺はえみりを生徒会の寮に連れて行くことにした。
寮につく頃にはえみりはだいたい泣き止んでいた。
「もう落ち着いた?」
「うん。ありがと。」
俺はまだえみりが帰ってきたという現状が飲み込めていなかった。
今度あった時は、ひたすらに優しくして、想いを伝えたいと思っていた。
もう容赦しない。大切なものがなにかわかっているから。
「本当にえみりなんだよな。ずっと会いたかった。」そう言っておれはえみりに抱きついた。
えみり小柄な体格をしていた。
真っ赤になっててかわいいな。
俺はそのままえみりを抱き上げて隣に座らせた。
「で、なんでここにいるんだ?」
「えっと、今年アメリカから帰国してその時お兄ちゃんがウィッグとメガネすることが条件だって。あと、、、」
あと、なんだろう。
俺は顔を赤らめながら口をつむぐえみりと鼻と鼻がぶつかるぐらい近くによった。
「なに?それは俺に言えないこと?言わないとこのまま勢い余ってキスしちゃうかもな。」
りんごのようになったえみりは慌てていった。
「ここに帰ってきたらしょうちゃんに会えるかなって思って。」
くっそ、可愛すぎる。不意打ちはなしだろ。
「俺に会いに?」
「そうだよ。約束したでしょ、また会おうって。」
そんな事覚えていてくれたんだ。
俺は眼の前にいるえみりがひたすらに愛おしいと思った。
小さいときからずっと好きなやつがいる。
西園寺家の長男だった俺は幼稚園の時から英才教育を受け周りからはもちろん特別な目で見られていた。
近づいてくる人はみんな金目当てで俺のことを見てはいなかった。
俺は幼いながらも人間に敵意を抱いて、人を寄せ付けなんくなっていた。
そんな俺も一人だけ心を許しているやつがいた。
「しょうちゃん、あーそぼ!」
そう言って一人だけ俺にフツーに接してきた。
そして影一つない太陽のような愛らしい笑顔で凍りきった俺の心を溶かしていった。
一緒いればいるほど俺はそいつを好きになていった。
でも当たり前のように隣にいてくれたそいつは、俺が想いを伝える前にアメリカに転校して言ってしまった。
それから俺はそいつの事を忘れようとひたすらに強くなって、賢くなって、気づいたら生徒会長になっていた。
俺とおんなじ類のやつで心を許せる仲間もできた。
でも、俺の心は何故か物足りなかった。
なぜあいつを手放してしまったのだろうか。
もう一度会えたなら、この想いを伝えたい、絶対離さない。
〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・ 〜 ・
流石にここらへんになると人気が少なくなってきたな。
まったく女って奴らは俺が歩いてるだけで騒ぎあがって。
ここらへんは生徒会の寮があるところだからな。
「いやです。やめてください。」
いつもならそのまま通り過ぎていただろう。
俺の寮の近くでこういうことはしてほしくないってのもあったかもしれない。
でも、聞こえてきた声があいつの声に似ていたというのが一番の理由であろう。
声のする方向を見てみると女が男に腕を掴まれていた。
「おい、なに女に手だしてんだよ。」
俺はそう言って男を蹴り飛ばした。
よえーな、こいつら。
その様子を見ていた他の男たちも怖気付いたのか、走り去っていった。
「ありがとうございます。」
そう言って俺を見上げてきたのは髪色も違うし、メガネもしているけど確かにえみりだった。
「えみり?!」
「なんでここにいるの、その格好はどうした、それより泣いてる?」
俺は突然のことに困惑していた。
そんな俺を前に緊張が途切れたのかえみりは泣き出した。
「ぐすん、、、、しょうちゃん、、、、」
そうか、こわかったよな。
話したいことも色々あるし、えみりが心配なのもあり俺はえみりを生徒会の寮に連れて行くことにした。
寮につく頃にはえみりはだいたい泣き止んでいた。
「もう落ち着いた?」
「うん。ありがと。」
俺はまだえみりが帰ってきたという現状が飲み込めていなかった。
今度あった時は、ひたすらに優しくして、想いを伝えたいと思っていた。
もう容赦しない。大切なものがなにかわかっているから。
「本当にえみりなんだよな。ずっと会いたかった。」そう言っておれはえみりに抱きついた。
えみり小柄な体格をしていた。
真っ赤になっててかわいいな。
俺はそのままえみりを抱き上げて隣に座らせた。
「で、なんでここにいるんだ?」
「えっと、今年アメリカから帰国してその時お兄ちゃんがウィッグとメガネすることが条件だって。あと、、、」
あと、なんだろう。
俺は顔を赤らめながら口をつむぐえみりと鼻と鼻がぶつかるぐらい近くによった。
「なに?それは俺に言えないこと?言わないとこのまま勢い余ってキスしちゃうかもな。」
りんごのようになったえみりは慌てていった。
「ここに帰ってきたらしょうちゃんに会えるかなって思って。」
くっそ、可愛すぎる。不意打ちはなしだろ。
「俺に会いに?」
「そうだよ。約束したでしょ、また会おうって。」
そんな事覚えていてくれたんだ。
俺は眼の前にいるえみりがひたすらに愛おしいと思った。