クールな生徒会長は私にだけ甘すぎる。

いやがらせ

　なんか周りの視線がいつもよりすごい気がするんだけど。



　「あの子じゃない？」「やばいよな。」そんな声が聞こえてくる。



　私の事かな。



　やっとのこと教室に着くと美穂ちゃんと高橋くんはもう席に座っていた。



　「おはよう。」



　「あ、噂をすれば、えみり。大変なことになってるみたいだけど、大丈夫？」



　大変なことってなんだろう。



　「昨日よるお前が西園寺翔太に送ってもらってたとか、二人は付き合ってるとか、噂されてるぞ。」



　「ええ、しょうち、、、西園寺さんに送ってもらったのは本当だけど、付き合うなんてありえないよ。」



　改めて口に出すとさみしくなってしまった。



　私としょうちゃんはあくまで幼なじみの関係。



　「二人の関係も気になるけど、今は女子全員を敵に回した状況だからね。どんな手を使ってえみりに嫌がらせしてくるか。」



　いやがらせとか、女子全員が敵とかどういう事？？



　「確かに、やばい手を使ってくるやつもいそうだな。」



　「や、や、や、、、やばい手、で、すすすか？」



　「ちょっと、壮馬、怖がらせ過ぎだって。えみり、大丈夫だよ。とにかく私達が守るから。」



　七瀬えみり１５歳、なんかやばい状況になってしまったみたいです。