【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
□信じる心。
「瑞紀、悪いんだけど、コンビニ行って適当になんか買ってきて欲しいんだけど」
「え?」
「ね、お願い。 今日営業部の人たちと、これから会議があるの。お昼食べる時間がなくて」
沙織にコンビニに行ってきてほしいとお願いされたので、私は「分かった。行ってくるね」と席を立った。
「ありがとう。簡単に食べれるおにぎりかサンドイッチでお願い」
「わかった」
私はお財布を手に、コンビニへと向かった。
「……あれ?」
コンビニに向かう途中、営業部の村木さんの姿を見かけた。
「村木さん……?」
「ん? やあ、佐倉さんか。こんな所で何してるんだい?」
「えっと……沙織のおつかいです。今から会議だから、コンビニで何か買ってきてと頼まれまして」
「そうなんだ。僕もこれから、コンビニ行く所なんだ」
村木さんは優しい微笑みを浮かべている。
「そうだ。佐倉さん、よかったら一緒に行かない?」
「え?」
どうしよう? でも今なら、沙織のことを聞き出すチャンスかもしれない。
「せっかくだし。どう?」
「はい。一緒に行きましょう」
私と村木さんは、コンビニまでの道のりを二人で歩きだした。
「あの、村木さん」
「ん?」
私は気になってることを、村木さんに聞いてみることにした。
「村木さんは……その、沙織のことどう思ってます?」
「えっ? 倉本さんのこと?」
「はい。……仲がいいと、聞いたので」
私がそう言うと、村木さんは「倉本さんことは、僕ももちろん好きだよ」と答えた。
「……え?」
まさか、それって……。
「でもそれは、いい"仕事仲間"としてだけどね」
「……え?」
仕事仲間って……? え?村木さんは、沙織のことが好きなんじゃないの?