【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「恭平は本当に、佐倉さんのことが好きなんだろうね。今まで以上にあんなに誰かを好きになってるのって、佐倉さんが初めてだからね」

「……そうなんですか?」

「恭平を見てれば分かるよ。恭平は佐倉さんのことが、本当に好きなんだろうね。……だから最後の恋に、しようと思ってるんだよ」

 そんな話をしている内にコンビニに到着した私たちは、店内に入り買い物をしていく。
 沙織のためにツナマヨのおにぎりやミックスサンド、お茶などを購入し、再び村木さんと合流した。

「買えた?」

「はい」

 再び歩き出すと、村木さんは「恭平はさ、藤堂と上手くやっていけなかったから。……多分まだ、少しだけ根に持ってるんだと思うよ」と私に言った。

「藤堂さんのこと……ですか?」

「ああ。藤堂との結婚生活、結局上手くいかなかったからね」

 村木さんの言う通り、課長はまだ根に持ってるの……かな。

「でも課長は……」

「……ん?」

 村木さんは私に視線を向ける。

「課長は……課長は藤堂さんのこと、まだ気にかけてるんでしょうか」

 私がそう聞くと、村木さんは少し間を開けて「んー、どうだろうね。でも僕が思うに、それはないんじゃないかな。 ただでさえ藤堂には、迷惑してるみたいだし」と言った。

「安心して。恭平には、佐倉さんだけだよ。……それだけは今、ハッキリと言えるかな」

「……ありがとうございます。でも私なんかで、いいんでしょうか」

「大丈夫だよ、佐倉さん。恭平は佐倉さんしか見てないから。……佐倉さんは何も不安にならなくて、いいんだよ。恭平は佐倉さんのこと、本当に愛してるみたいだからね」
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