【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「へっ!?」
課長が私を愛してくれていると分かっているのに、妙に不安になっちゃうのは、何なんだろうか……?
「アハハッ……面白いね佐倉さんは。 そんなに気になる?」
「い、いえ……」
確かに、気になるといえば気になるけど……。
「佐倉さん。……これは僕が言うことじゃないかもしれないんだけどさ」
「はい……?」
「恭平のこと、信じてやって」
「……え?」
信号待ちをしていると、村木さんは「恭平のことはまだ信じられない部分も多少、あるかもしれないけどさ、恭平は恭平なりにすげぇ優しいヤツだから。……足りない部分も全部含めて、恭平の全てをを受け止めてやってほしいんだ」と私に言って、優しく微笑んだ。
「……村木さん」
さすが村木さんだ。 課長の親友だから、課長のことよく分かってる。
「アイツは今、佐倉さんだけしか見てない。だから恭平を信じてやってほしいんだ。……頼むよ」
村木さんは、私に頭を下げてきた。
「あ、あの……! 頭上げてください」
やだ。私は村木さんに頭を下げてほしい訳じゃない、のに……!
「今恭平のことちゃんと見てやれるのは、佐倉さんしかいないんだよ」
「……あの、私は課長を信じてます。もちろんです」
「本当かい?」
私は村木さんに微笑むと、「はい。課長のことは、ずっと信じてます。……私も課長が、大好きなので」と伝えた。
「そっか。なら良かった」
「大袈裟かもしれないですけど……私たちが離れることは、きっとないって思ってます」
「そっか。それを聞いて安心したよ」
村木さんは私に「君になら、安心して恭平を任せられそうだ」と嬉しそうに微笑んだ。