【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「……ああ、おはよう」
と挨拶すると、英二は「どうしたんですか? なんか顔色悪いですよ?」と私の顔を覗いてくる。
「……大丈夫よ。ちょっと疲れてるだけだから」
「でも先輩、なんか顔赤くないすか?」
「大丈夫。……大したことないから」
英二は心配そうな顔で私を見てくる。
「そうですか? ならいいんですけど……」
ありがとう英二。心配してくれるのは、ものすごくありがたいんだけど、私はこんな所で負ける訳にはいかないのよ。
ちょっとくらい無理をしないと、仕事なんかやってられない。 私は一応、キャリアウーマンなんだから。
その後、みんな時間通りに出勤してきて仕事を始めた。
「おはようございます」
「「「おはようございます、課長」」」
課長が出勤してくると、なぜかみんなの態度が変わる。
まあ確かに課長は、この部署じゃ一番偉い人だから。 みんな課長の言うことは、しっかり聞くんだよね。
「おはよう佐倉さん」
「おはよう……ございます」
あれ、ヤバい。頭がクラクラしてきたせいか、頭がボーッとする……。
「どうしました?佐倉さん。なんか顔色があまりよくないようですが?」
「い、いえ……大丈夫です」
ダメだ……。頭がボーッとして、意識が途切れそう……。
「大丈夫ですか?無理はしないでくださいね」
「はい……」
あれ……。意識がーーー。
「佐倉さん!大丈夫ですか!?」
「瑞紀!? 大丈夫!?しっかりしてっ!」
みんなの声が、だんだんと遠のいていく。
「さ……さん!」
そこで私の意識は、途切れたーーー。
* * *
「……んっ」
「瑞紀? 起きた?」