【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「……迷惑じゃない、かなって」

「迷惑だって思ってるなら、そんなこと言わないさ」

「……課長」

「瑞紀、俺にの前では、遠慮なんてしなくていい。もちろん遠慮する必要もない。……せめて俺の前では、女としての瑞紀を見せてくれ」

 課長に抱きしめられるだけで、ドキドキする。

「……本当に、いいんですか?」

「いいんだよ。 ありのままの瑞紀が好きなんだ」

「ありがとうございます。……でももう少しだけ、考えさせてください」

 今すぐには、答えなんて出せない気がした。

「ああ。いつまでも待ってるよ」

「ありがとうございます」

「遠慮する必要なんて本当にないからな。瑞紀がそうしたいと思う答えを、俺はちゃんと受け止める」

「……はい」

 課長は本当に優しすぎる。課長がこんなに優しいから、私はいつも課長に甘えてしまう。

「そうだ。これ俺の部屋のカギ」

「……え?」

 課長から、家のカギを渡される。

「それ渡しておく。もし答えが決まったら、俺の部屋に来い。……そこで歓迎してやる」

「はい。……分かりました」

 課長と同棲って、なんかすごいな。

「大丈夫。俺は瑞紀を信じてる」

 私も、課長のことを信じてる。 信じたいし、信じようと思った。

「俺は瑞紀を愛してるから」

「はい」

 言葉を発する前に塞がれた唇は、甘くも優しく、情熱的だった。

「あの……」

「ん?」

「課長は私のこと、どのくらい好きですか?」

「ん?」

「やっぱり、なんでもないです」

 私は何を変なことを聞いてるんだろう……。

「そんなに気になるなら、教えてやるよ」

「え? きゃっ……!」

 課長は私を、ベッドに押し倒した。
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