【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
* * *



「瑞紀、そろそろ仕事に行くぞ」

「はい」

 課長とこんな風に一緒にいられるのは、私たちが"運命"って証拠なのかな?
 私は課長に出会えたこと自体が"運命"だって信じてる。
 きっと課長に出会えなければ、私は絶対仕事にばかり集中して、周りが見えなくなっていたかもしれない。

 今だって課長と一緒にいると、周りが見えなくなってしまうけど、それでも会社ではちゃんと公私分けているつもりだ。
 確かにに課長はカッコイイし、誰にでも優しくて。 本当に頼りになるし、仕事だって誰よりも出来る人だ。

 課長は紳士って感じだから、自然とモテてしまうだろうけど。それでも今、課長のそばにいるの私。
 他の誰でもなく、課長に愛さているのは、紛れもなくこの私だ。
 だから自分に、自信を持ちたい。 課長はなにも心配しなくていいと言うけど、本当は私だって不安なんだ。

 課長といられるのは嬉しいけど、会社ではただ上司だし、それだけで不安になってしまう。 
 それに私より美人で、キレイな人なんてたくさんいるし。
 不安にならない方がおかしいよね。 会社では会社の上司だから、仕方ないけれど……。

 本当は私だって、課長の彼女であることを内緒になんてしたくない。 むしろ社内恋愛として、みんなの前で堂々としたいなんて、小さな願いもあるのだけど。
 課長だってそれは分かってると思うけど、公私を分けようって最初に言ったのは私だから。
 だからそんなわがままを受け入れてほしいだなんていうのは、やっぱり私のエゴなのかもしれない。
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