【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
でもやっぱりそういうのを見てると、悔しくなるのが本音であって……。
けどそれってきっと、自分で自分を甘やかしてるってことなのかな。
とても情けないけど、私には課長さえいてくれれば他には何もいらないとさえ思う。
課長はそんなわがままな私を許してくれる。 むしろ「そんなのは、わがままの内に入らない」とも言ってくれる。
でも私としては、もう少し厳しい面も欲しい。 甘えてばかりいると、自分も甘えた人間になってしまいそうで怖いから……。
甘えても結局、自分で自分の首を絞めるだけ。 これでも一応、分かってるつもりなのにな。
本当に私って、とことんイヤな女だ。 こんなんじゃ課長に迷惑かけちゃう……。
「……ねぇ、沙織」
「なによ?」
お昼のミートソースのスパゲティーを食べながら、沙織が私を見る。
「……私ってさ、本当にイヤな女だよね」
「え、やだっ! いきなりなによ!」
沙織が驚いたような顔をして私を見ている。
「あ、ごめん。……でもなんか、自分に自信なくしたっていうか……。なんか不安になっちゃってね」
「なに言ってんの。 アンタ、課長と付き合ってるくせに今さら何が不安なのよ?」
沙織にそう言われたので、私は「なんか、私って女として重いのかなって……」と沙織に告げた。
すると沙織は、「バカじゃないの。重いって思ってるなら、アンタと付き合ったりしないでしょ」と言ってくれる。
「そもそも、アンタたち両思いなのに、何がそんなに不安だって言うのよ?」