【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
そう言われると難しいけど、何か不安が拭えないのは確かなんだ。
「んー……なんていうか、課長には課長の生活がある訳だし……」
「なによ。課長がいいって言ってるなら、そうすればいいじゃないの」
沙織にそう言われたけど、なんだか心のモヤモヤが取れない気がしている。
「……そんなんじゃ、なくてね」
「え?じゃあ何よ?」
「ほら課長は、誰にでも優しいから。だから私以外の人と話してたり、仲良かったりとかするとさ。ちょっと悲しいっていうか……寂しくなるっていうか……」
なんて言ったらいいのか分からないけど、なんだかもどかしくて……。
チラッと沙織を見ていると、沙織は私の話を聞きながら、黙々とスパゲティーを口に運んでいる。
「もちろん仕事上、それは仕方のないことだって分かってるの。……でもやっぱり、寂しいんだ。そういう時やっぱり、他の人に優しくしてたりすると、私なんかより、その人の方がいいのかなって思ったりするし……」
「……ふーん」
「もう、私って本当にイヤな女だよね。 もう自分が嫌いになりそうだよ……」
「はあ……」とため息をこぼすと、沙織は真剣な顔で口を開いた。
「瑞紀、アンタさ」
「ん?」
「もしかして、嫉妬してる?」
「ふえっ……!?」
し、嫉妬……!? 私がっ!?
「アンタ、さっきから私に愚痴ってるけどさ。……それって単純に、アンタが嫉妬してるってことじゃないの?」
「えっ。そ、それは……」
ちょっと待ってよ……。沙織はなんで私のこと、分かるの……?