【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


  私が沙織の顔を見ると、「ううん。だから気にしないで?その気持ちだけでもう充分よ」と笑ってくれる。

「……そう?」

「うん。私ならもう大丈夫だよ。 だから心配しないでね?」

 私は「わかった」と返事をした。

「それから……航太のこと、なんだけど……」

「ん……?」

「私……航太とまた、ちゃんと話したい」

 と、沙織は私に言うのだった。

「うん、そっか」

 心配そうに沙織を見つめていると、沙織は私に「だってさ、これは私たちの問題だもん。 自分たちで解決しなきゃ、意味がないと思うんだ」と話してくれた。
 それは、沙織の固い決意のような気がした。

「……分かった。頑張ってね」

「ありがとう。なんかあったら、瑞紀のことまた頼るからさ」

「うん。 じゃあ私、会社に戻るけどいい?」

 沙織のことが心配だけど、そろそろ会社戻らないと……。

「うん。色々、ありがとう」

「うん、じゃあまたね。……あと、あまりムリしないでね」

「うん、またね」

 私は沙織に見送られて、会社へと戻った。

 
* * *
  

「課長、ただいま戻りました」

「お疲れ様です。倉本さんの様子はどうですか?」

「はい。……寝てれば良くなると思います」

「そうですか。お疲れ様でした」

「はい。 失礼します」

 仕事場での課長はやっぱり、私と付き合ってる時は全然違う。 
 なんというか、本当に仕事が出来る上司って感じがしてカッコいい。
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