【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
■迫る課長にドキドキ!?
「大丈夫ですよ。病気になったんだから、仕方ありません」
「……ありがとうございます。すいません」
課長は優しいのか、「謝らなくてもいいですよ」と言ってくれる。
「……はい」
「今日はゆっくり休んでください。 あまり無理はしなように」
「ありがとうございます」
課長は「じゃあ僕は、これで」と私に背を向ける。
「……はい。ありがとうございました」
課長が医務室から出て行った後、沙織が「課長って本当に、優しいわねぇ。あんな人が彼氏だったらいいのに」と冗談っぽく言ってくる。
「課長は、あんまり恋愛に対するイメージがないかも……」
「えっ、そう?」
「うん。確かにカッコイイし、優しいけど。……でも何を考えてるか、分からないんだよね」
私がそう言うと、沙織も「まあ、確かにねぇ」と同意するような表情を見せる。
「不思議だけどオーラがすごく出てるから、一目でカッコイイって分かるよね」
「うんうん。確かに見てるだけでカッコイイ」
でもね、課長はカッコイイだけじゃない。
「でもどこかミステリアスで、なんか近寄りがたいオーラ放ってる気がする」
「確かに。課長ってカッコイイけど、どこかミステリアスだよね」
「うん。なんか何を考えてるの分からないから、時々困る」
「まあ、それはあるわねぇ。ミステリアスな人って、時々訳分からなくなるわよね」
「うん」
そうなんだよね……。本当に、それなの。