【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 あれ、本当にどうしたんだっけ……?
 なんとなく時間を確認したら、もう夜中の三時半をとっくに過ぎていて、いつもならぐっすりと眠ってる時間なはずだった。

 なんで……こんなことになってるんだろう?
 私、課長と会ったような記憶もないし、ちゃんと仕事をこなしてたはずだと思ったんだけど……。

「みず……き」

 でも課長の寝顔って、なんかカワイイな。 子供みたいな寝顔してる。
 それにしても、まつげが長いなぁ。 顔立ちだって整ってるし、目もパッチリしてるし、鼻筋もキレイに整ってるし。
 それに声だって低めだけど、なんか透き通ってるし。 色は白いのに、顔にはニキビなんて一つもなくて。

 私は本当に、課長が羨ましいような気がする。
 課長は男なのに、女の私よりも肌がキレイとか、なんか嫉妬しちゃうな……。
 まあ……課長に嫉妬しても仕方ないのだけど。 

 わかってはいるけど、課長をジィーッと見ちゃうと、なんか嫉妬心みたいなのが自然と生まれてくる気がした。
 課長が女だったら、絶対惚れてる気がする……。

「……んん」

 ヤバイ、課長が起きそう……。 そう思い、急いで寝たフリをする。
 なんだ。とりあえず何もなくて良かった……。

 本当に、寝てて良かった。……でもその前に、これからどうしよう。
 夜中の三時半過ぎてるんだけど、全然眠れなくなっちゃった。 ああ、どうしよう……。
 帰るにも帰れないし、今から帰っても仕方ないような気もするし……。

 はぁあああ……。もういいや。この際だから、もう一度寝ることにする。
 でも課長が隣にいると思うと、なんだかやけにドキドキして眠れるか不安だ。
< 131 / 251 >

この作品をシェア

pagetop