【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
ふと隣を見ると、案の定ベッドの中に課長の姿はなかった。
「あれ?どこ行ったんだろ……?」
それにしても会社に行くには、まだ早い時間帯だし……。いつもなら、朝ごはん作って待っててくれるのにな、課長。
んーと伸びをして、ベッドから抜け出す。 リビングに行っても課長の姿はなく、キッチンにもバスルームにも姿はなかった。
「……あれっ」
本当にいないな……。買い物でも行ったのかな?
でも買い物に行ったとしても、こんな早くにスーパーは開いてないよね……?
もしかして今日、仕事会議とかなのかな?
そう思っていると、ガチャッと玄関が空いた。
「課長……?」
玄関が開いて帰ってきたのは、やっぱり課長だった。
「おう。起きてたのか」
その右手には、コンビニの袋を持っていた。
「もしかして、コンビニ行ってたんですか?」
「そうだけど?」
「なんだ。……良かった」
それを聞いてホッとして、安心した。少し不安になったから。
「悪い。心配かけたか?」
「いえ……大丈夫です」
てっきり、いなくなったのかと思った……。
「悪かった、心配かけて」
課長の手が、私の頭の上にポンッと乗っかった。
「……いえ」
「腹減ってるだろ? おにぎりとか、パンとか買ってきたから食えよ」
「はい。ありがとうございます」
課長が戻ってきてくれて、本当に良かった。
「そんな顔するな。俺はどこにも行かないから」
「……はい」
課長はほんとに優しいな……。私に本当に優しくしてくれる。
「さ、今日は忙しくなるぞ。さっさと食ってシャワーでも浴びてこい」
「はい。すいません」