【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
俺は静香の言葉を受け入れることはしないが、静香が俺に執着しすぎて、怖くなってくる。
「……静香、お前それ本気で言ってんのか?」
「私は本気よ。 あなたのそばにいられるなら、身体だけの関係でも構わないと思ってるの」
俺はそれを聞いて、呆れてなにも言えなかった。
「お願い恭平さん。私をあなたのそばにいさせて……」
静香はそっと俺に抱き着いてきた。
「……やめろ。冗談はよしてくれ」
俺は静香をそっと引き離す。
「冗談なんかじゃないわ!私はいつだって本気よ! あの時からずっと、あなただけを見てきたの!」
静香は今にも泣きそうな顔で、俺にそう訴えかけてきた。
「いい加減にしてくれないか! 何度言ったらわかるんだ。……俺たちはもう元には戻れない。 あの時みたいにはなれないんだよ」
俺は静香にそう話すと、静香は黙って俺を見つめている。
「頼むからもうやめてくれ。これ以上、俺たちには関わらないでくれよ。……俺はもうこれ以上、瑞紀を傷つけたくないんだよ」
「なんで?私はあの女よりずっとあなたのことを理解してるのよ? あの女より何倍も、あなたのことを見てきたのよ!? それなのにどうして……!」
静香は俺の言葉を聞き入れてはくれず、ついには俺に怒鳴りつけた。
「もうやめてくれ、静香!……頼むからこれ以上、瑞紀のことを傷つけるようなことは言わないでくれ。 俺の大切な人を、あの女呼ばわりはするな」
だけど俺だって、静香に対して怒りが出ている。怒鳴りつけられたら、やり返したくもなるだろう。