【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。

「恭平さん……？」

「瑞紀は、お前なんかよりずっとイイ女だ。俺のことを理解してくれてるし、俺が悩んでる時は、一緒に悩んでくれる。……彼女はそんな心の優しい人なんだよ」

　俺がそう話すと、静香は下を向いて唇を噛み締めている。

「俺のことを本当に好きでいてくれてるし、愛してくれてるんだ。……それにちゃんと、外見だけじゃなくて中身も見てくれる」

「……私だって、そうだったよ」

「お前は俺の中身なんて、一度も見てくれなかっただろ？　俺がエリートでカッコイイって理由だけで結婚したんだろ？お前は」

　俺が静香にそう言うと、静香は顔を上げて「それは違うわ！誤解よ！……私はあなたの全部を好きになったの。　あなたとだから、結婚しようと思ったの」と俺の腕を掴む。

「……悪いけど俺は、お前と結婚したことを今さらながらに後悔している」

　俺が静香の腕を引き離すと、静香は「えっ……？」と悲しそうな顔で俺を見る。

「お前みたいな重い女とは、離婚して正解だったかもな。……俺にはお前の言うことが、信じられない」

「そんな……！」

「ハッキリ言って、俺はお前みたいな女、今はすごく嫌いだよ。自分勝手でわがままで、傲慢な女がな。……金輪際、相手にしたくない」

　ひどいことを言っていることは理解している。　だけどそこまでしないと、静香はきっと俺を諦めてはくれないだろう。

「恭平さん、そんなこと言うなんてひどいわ……」

「何を言っている。俺よりお前の方がよっぽどヒドイと思うけどな。　彼女は俺の大切な人なんだ。瑞紀のことを傷つけたり苦しめたりしたら、俺は絶対お前を許さない」

「私はただ……！」