【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「そうですか。なら良かったです」
「心配かけて、すみません。……それから昨日の会議に出られなくて、申し訳ありませんでした」
「気にしなくて大丈夫ですよ」
「すみません……ご迷惑をおかけしました」
やっぱり課長って、優しいのかな?
「いいですよ。くれぐれも無理はなさらず」
「はい」
「では仕事に戻ってください」
私は複雑な気持ちで仕事を始めた。
「佐倉さん、これをコピーしてもらえますか?」
「はい」
そしてその渡された資料の中に、あるメモが挟まっていた。
「ん……?メモ?」
そのメモには"今夜、あのバーで待ってます"
そう書かれていた。
「……え?」
これって課長が書いたヤツ……? なに?どういうこと?
ふと課長の方に視線を向けると、課長はそのメモに気付いた私を見て微笑みを浮かべている。
課長!課長の笑顔、怖いです……!
でもでも!このメモを渡されたってことは……だよ?
課長はまた私と、その二人きりで会いたいって……ことだよね?
なんだかよく分からないけど、実は私もちょっとだけ、課長と二人きりで会いたいと思っていた。
課長は私が考えてることが、分かるの……?
どうしてこんなに、私の心の中に入ってくるの? しかもこんなメモまで渡してきて……。
「……佐倉さん」
「はいっ!」
「コピーはまだですか?」
「あ、すいません……今すぐにっ」
なんかあのメモ渡された後に課長に近寄られると、変に意識しちゃう気がする……!
「急いでくださいね」
「はい……すみません!」
課長は自分のデスクへと戻って行く。
あの……課長、さっきの笑顔はなんですか?