【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
□募る想い。


「……俺は課長みたいになれません」

「うん、わかってる」

 英二の言いたいことは、わかってるの。

「でも……俺は、先輩を好きな気持ちだけは、誰にも負けないつもりです」

「……英二」

「だから俺、先輩のこと諦めきれないんすよ」

 英二に見つめられると、私は何も言えなくなる。

「だから俺、先輩のこと……まだ好きでいてもいいですか?」

「……でも私は、英二の気持ちに応えられないよ」

 英二にそう伝えたけど、英二はわかっているのか
「わかってます。……それでも、俺は先輩が好きなんです」と私の目を見てくれる。

「……それでもいいなら、好きでいてもいいよ。でもね……」

 英二に「わかってます。気持ちには応えられないってことは」と言葉を遮られる。

「……ごめんね、英二」

 なんか急に涙が止まらなくなった。 それは英二の気持ちに対する罪悪感と、申し訳なさからだと思う。
 英二の気持ちはわかっているのに、気持ちに応えられない自分に対する罪悪感と、苛立ちが余計自分をイラ立たせる。
 私はどうして英二を、こんなにも傷付けてしまってるいのだろう。 英二はすごくいい人なのに。

「先輩……泣かないでください」

「っ……ごめん。 ごめんね、英二……」

 英二に対する申し訳なさだけが残って、涙が止まらない。 

「もういいんですよ、先輩。だから泣かないでください」

「私……最低だね」

「そんなことないです。先輩は最低なんかじゃないですよ。 先輩は優しいです」

「本当にごめんね……私英二に申し訳なくて、どうしたらいいかわからなくて、自分に腹が立って仕方ないの」

「いいんですよ、もう。先輩は今のままで」
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