【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「ほら、できたよ」
出来た料理が運ばれてきた。
「うわぁ、美味しそう!」
「マジで美味そう!」
沙織は笑顔で「いっぱい食べな」と笑ってくれた。
「うん、いただきます」
「いただきます」
私たちは出来たてのご飯を一口食べた。
「どう?」
「うん、めっちゃ美味しい」
「本当に?よかった」
英二も「このスープ、めっちゃ美味いっすね。味付けちょうどいいです」と微笑んでいる。
「ありがとう」
そして沙織はご飯を一口食べようとして、いきなり席を立った。
「ん? どうしたの?」
「ごめん……先食べてて」
沙織はそう言い残し、洗面所へと向かった。
「先輩、どうしたんすかね?」
「さあ?……ちょっと様子見てくるね」
私は沙織の様子を見に行く。
「……沙織?」
「っ……瑞紀?」
「え?どうしたの!? 大丈夫?」
沙織はトイレにこもっていた。 体調が悪いということを思い知らされている。
「大丈夫よ。……大したこと、ないから」
「でも……」
「ちょっと吐き気がするだけだから、心配しなくても平気よ」
吐き気がする……? 大丈夫なのかな?
「こんなの時期がくれば、治まるから」
「えっ、治まるって……?」
治まるって……なに? 吐き気が治まる……?
「……そうよね。やっぱアンタには、言っておくべきよね」
「えっ、なに?」
今から私は、何を言われる感じなの……?
「……あのさ、聞いて驚かないでよね」