【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
やっぱりそれも、沙織の幸せなのかな。沙織は産みたいって言ってるし。
私は沙織の決めたこと対して、何も言うつもりはない。 沙織の人生だから、沙織の未来を応援したい。
沙織が産みたいって思ってるなら、私は応援したいし。
「先輩、なんでそんなこと聞いたんですか?」
「別に理由はないよ。……ただ英二なら、どうするかなって思っただけ」
私が英二の問いにそう答えると、英二は私を見るなり「先輩、もしかして……?」と言葉を口にする。
「え? なに?」
「もしかして先輩……妊娠してるんですか?」
英二は私が妊娠していると思ったのか、そう聞いてきた。
「はっ!? そんな訳ないでしょ!」
どうして私!?
「えっ、違うんですか?」
「違うわよ。もし私が妊娠してたら、とっくにみんなに話してるよ」
「そうっすよねぇ。 その言い方だと、誰か妊娠してるのかと思ってビックリしましたよ」
「まあ、冗談でそんなことは言わないけどね」
英二は私が妊娠したって言ったら、喜んでくれるのかな……?
「ですよね」
「……まあでも、私なら迷うかもしれないけど」
もし私が沙織なら、どうしただろうか? 考えてみたけど、分からないな。
「もし私妊娠してたらの話よ? 多分産みたいとは思うけど、産むのが怖くなりそう」
「……まあそうっすよね。女の人は何かと身体に負担かかりますしね」
「そうそう。 でも男は無責任な人が多いから、妊娠した途端、男は離れていく人が多い。 それはなんでだか知ってる?」
「……いえ」
「男は子供になんて興味ないのよ。興味があるのは、女の身体にだけ。男ってそういうものじゃない?……まあ、そういうアンタも男だけど」
まあ、英二は優しいしそうとは思わないけど。