【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
本当に私って、いつまでも沙織に頼りっぱなしなんだって今気づいた。
でも沙織がいてくれるからこそ、今の私がいるのは事実だ。
沙織には、本当に感謝しなきゃだな……。
「ようやく気づきました? だから今度は、先輩が沙織先輩が支えてあげる番ですよ」
「うん。そうだね」
私が沙織の右腕にならなきゃ。
「あの、先輩?」
「ん?」
英二は歩きながら、「沙織先輩の幸せって、なんだと思います?」と聞いてくる。
「……え?」
「沙織先輩、今妊娠してますけど。 でも沙織先輩の幸せって、なんですかね」
「沙織の幸せ?」
沙織の幸せは、なんなのかってことを言いたいってことなのかな?
「沙織先輩は産むつもりなんですよね? でもそれだけが沙織先輩の幸せなんですかね。……沙織先輩幸せは、お腹の中の子供とその父親と三人で暮らすことだと、俺は思います」
妊娠した沙織を一番に支えていけるのって、本当は航太くんしかいなんだよね。
航太くんが沙織をずっと支えていけることが望ましいとは思うけど。
「……確かにそうだね。でもそれを決めるのは沙織自身だから。私は沙織が決めたことを応援する。 それが沙織の幸せなんだったら、私はずっと沙織を見守るよ」
「そうですね。後は沙織先輩の決断、次第ですね」
「私が思うに、沙織は絶対、赤ちゃん産むと思う。私にも産むって言ってたし。……それが沙織の幸せなら、私は沙織を応援するって決めてるんだ」
沙織の幸せは、私にとっても幸せなことだ。友達が幸せだと思える人生を送ってもらえたら、私もそれで満足する気がする。
私も沙織の赤ちゃん、絶対にかわいいと思うし。……それまで、支えてあげたいな。