【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
□スープパスタのように熱い熱情


 それからは、何事もなく平和な日々が過ぎていった。
 課長とも仲良く出来ている。藤堂さんのこともあり不安なこともあったけど、藤堂さんも課長には近付かなくなった。
 というより、藤堂さんとも仕事の付き合いはあるが、それ以外では付き合わないようにしているみたいだけど。

 時間が合えば課長の家に泊まって、一緒に夕食を食べたり、映画を観たりして過ごしている。
 たまにデートもする。 この前は一緒に水族館に行って、イルカショーを観たり、ペンギンを見たりしてデートを楽しんだ。

 思えばつい一ヶ月間ほど前、沙織が自転車と接触事故に遭ってケガをしたのだけど、お腹の子も無事でホッとした。
 様子を見にお見舞いに行ったけど、擦り傷程度で済んだみたいで良かった。
 沙織は悪阻がひどいみたいで、今仕事を休んでいるが、代わりに私が沙織の仕事を引き継いでいる。

 悪阻が治まればまた出勤したいと言っているようだけど、あまり無理をしないようにと伝えている。
 航太くんも沙織のことを想っているのか、とても心配をしているみたいで、沙織には「心配しすぎ」だと言われているようだけど。

「課長、今日何時に終わりますか?」
 
 休憩室でコーヒーを飲んでいる課長に、私は隙を見てそう問いかける。

「今日は少しだけ遅くなりそうだ。……どうした?」

「あ、いえ。 課長とまたあのイタリアンのお店に行きたいなと思って」

 課長と何回かイタリアンのお店に行ってるけど、イタリアンのお店が本当にすごく美味しくて、特に生ハムのサラダとカルボナーラが美味しくて、行くといつもそればかりを頼んでいる。

「十九時には終わると思うけど、その後でもいいなら行くか?」

「いいんですか?」

「ああ、行こう」
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