【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「そうなのか。 早く良くなるといいな」

「はい。 他の食べ物は何も入らないみたいで、唯一食べれるのがそれだそうです」

 沙織のことは心配だけど、航太くんが付いてるし大丈夫じゃないかなと思ってはいる。
 航太くんと沙織にとっては初めての妊娠で、戸惑っているらしいけど、スマホとかで調べたりしているみたいだから、二人なら大丈夫じゃないかなって思ってる。

「今俺たちが食べてる料理たちを見たら、そこにあるレモン汁をかけられそうだな」

 レモン汁に目を向けた課長に言われたので、私もつい「確かに。全部かけられて、これがレモン味になりそうですね」と話した。

「レモン味になったら辛さもなくなりそうだな」

「確かに」

 こうして美味しいものを食べられる喜びはありがたい。
 最後にピリ辛で身体が熱くなったので、食べ終わってからデザートのストロベリーとバニラのジェラート頼んでそれも平らげた。

「恭平さん、ごちそうさまでした」

「気にするな」

「この後って……もう帰りますか?」

 課長ともう少し一緒にいたいと思っている私は、課長の袖を掴んでそう問いかける。

「帰りたくないのは、瑞紀の方だろ?」

「……バレましたか」

 課長と手を繋ぐと、歩いて五分ちょっとの所にあるラブホテルへと入った。
 ホテルの部屋に入ると、課長に着ていた服を脱がされる。

「すぐしたいと思ったが……まずはシャワーを浴びようか」

「はい」

 二人でシャワーを浴びながらキスを交わしていくと、課長の手が私の身体のいたる所に触れていく。

「かちょ……ダメです」

「また課長って言った。やっぱりお仕置きが必要だな」

「え? あっ……!」

 課長に触れられた所が、段々と熱を帯びていく。
< 189 / 251 >

この作品をシェア

pagetop