【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「そうなのか。 早く良くなるといいな」
「はい。 他の食べ物は何も入らないみたいで、唯一食べれるのがそれだそうです」
沙織のことは心配だけど、航太くんが付いてるし大丈夫じゃないかなと思ってはいる。
航太くんと沙織にとっては初めての妊娠で、戸惑っているらしいけど、スマホとかで調べたりしているみたいだから、二人なら大丈夫じゃないかなって思ってる。
「今俺たちが食べてる料理たちを見たら、そこにあるレモン汁をかけられそうだな」
レモン汁に目を向けた課長に言われたので、私もつい「確かに。全部かけられて、これがレモン味になりそうですね」と話した。
「レモン味になったら辛さもなくなりそうだな」
「確かに」
こうして美味しいものを食べられる喜びはありがたい。
最後にピリ辛で身体が熱くなったので、食べ終わってからデザートのストロベリーとバニラのジェラート頼んでそれも平らげた。
「恭平さん、ごちそうさまでした」
「気にするな」
「この後って……もう帰りますか?」
課長ともう少し一緒にいたいと思っている私は、課長の袖を掴んでそう問いかける。
「帰りたくないのは、瑞紀の方だろ?」
「……バレましたか」
課長と手を繋ぐと、歩いて五分ちょっとの所にあるラブホテルへと入った。
ホテルの部屋に入ると、課長に着ていた服を脱がされる。
「すぐしたいと思ったが……まずはシャワーを浴びようか」
「はい」
二人でシャワーを浴びながらキスを交わしていくと、課長の手が私の身体のいたる所に触れていく。
「かちょ……ダメです」
「また課長って言った。やっぱりお仕置きが必要だな」
「え? あっ……!」
課長に触れられた所が、段々と熱を帯びていく。