【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 課長は本当に優しいな……。優しすぎるくらいだ。
 私がどちらにするのか決められなくて迷ってるのに、課長は私にアドバイスまでしてくれて……。
 それに、私の決めたことに応援してくれるとまで言ってくれた。 私は本当に課長にいつも感謝しかない。

 むしろ感謝しても、しきれないくらいだ。 その優しさを実感する度に私は、本当に課長を好きになってよかったといつも思う。
 もし課長がいなければ、きっと焦っていたかもしれない。

「瑞紀」

「はい……?」  

「アメリカに、行くんだ」

「え……?」

 課長が真剣な眼差しで私を見つめる。

「瑞紀、アメリカに行け」

「……課長?」

「大丈夫だ。俺のことは気にしなくてもいいんだ。……お前はアメリカに行くべきだ」

 課長が私の背中を押してくれるから、私もつい課長の目を見つめる。

「課長……でも私がアメリカに行ったら、離れ離れになりますよ?」

「確かにそうだな。 でもそれがなんだ。離れ離れになったからって、俺たちの気持ちは変わらないだろ?」

 でも……でも。

「……でも向こうには、大体二年くらいいることになりますよ?」

「なに。たったの二年だろ?」

 私にとって、二年は長く感じる。

「二年なんてあっという間じゃないか。長く向こうにいる訳じゃないんだ。 俺なら二年くらい余裕で待てる」

「でももし、向こうに行ってる間に課長に他に好きな人が出来たりしたら……」

 やっぱりそこは心配になる。

「そんな心配するな。瑞紀ほどの女はいない。それに俺がこの先、他の女に気持ちが揺らいだりすることはない。……俺には一生、瑞紀だけだ」

「……じゃあもし私に好きな人が出来たら、どうしますか?」

「そんなこと心配してない」

「え……?」

「瑞紀には俺しかいないだろ?」
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