【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「じゃあ、もう大丈夫ね」

「……うん」

 なんだか急に泣きそうになってしまう。 どうしよう、今日は泣かないようにって決めてたのにな。

「なによ、そんな顔するんじゃないわよ。……余計に寂しくなるじゃない」

「うん……ごめん」

 なんか急に寂しくなる。ずっと一緒に頑張ってきたから、尚更寂しい。
 二度と会えなくなる訳じゃないのに、寂しくなってしまう。

 そんな時、「あ、いた! 先輩!」と英二が手を降って駆け寄ってくれた。

「英二、来てくれたの?」

「はい。しばらく会えなくなるんですから、当たり前じゃないですか!」

「ありがとう。英二にもしばらく会えないなんて、寂しいな」

 と言うと、英二は「そんなこと言わないでください。たった二年、離れるだけじゃないですか」と明るく振る舞ってくれる。

「確かにそうだね。でも、本当に寂しいんだから」

「大丈夫です。メールしますから」

「ありがとう。待ってるね」

「はい。……先輩、頑張ってください」

 英二が微笑んでくれるから、「うん、ありがとう。頑張ってくるね」と私も笑った。

「英二も、頑張ってよね」

「はい!」

「よし、その調子よ。毎日笑顔を忘れちゃダメよ」

「はい」

 そしてもうすぐ搭乗時間だということを知らせるアナウンスが流れる。

「……そろそろ、行かなくちゃ」

「そうだね。早く行かないとね」

「うん」

 そろそろ搭乗時間になる。……緊張するけど、行かないとね。

「瑞紀、身体には気をつけてね。ちゃんと食べてね」

「うん、わかってるよ。 沙織も、身体に気をつけてね」
 
 沙織の赤ちゃんが見られなくて残念だけど、いつか会いたいな。
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