【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
課長が会いに来てくれないかな。……なんて夢のようなことも考えたりした。
それでもアメリカに行くと決めたのは、この私だったから、だから私はアメリカで必死に頑張った。
慣れない英語を必死で勉強して、なんとか食らいついた。
でもやっぱり向こうでの仕事は楽しくて、仕事をしている時だけは寂しさを紛らせることができた。
改めて思うと、向こうで仕事が出来て本当によかったと思う。
自分の人生を帰ることが出来たと思うし、何より自分の考え方とかも変わった気がした。
課長に一年半も会えないのは、ずっと寂しくてイヤだったけど……。
でもいよいよ今日、私は課長に会える。 私の大好きな課長に、やっと会えるんだ。
こんなに嬉しいことはないし、ずっと待ち望んでいたから、きっと泣いてしまいそうだ。
「……よし、いよいよだ」
課長、私課長に会えるのすごく楽しみです。早く会いたいな、課長に……。
早く会って、課長と抱き合いたい。
私は課長やみんなに会えるのを楽しみにしながら、日本へと旅立ったのだった。
* * *
「ご搭乗ありがとうございました。またのご利用お待ちしております」
羽田空港へ着いた私は、飛行機を降りて空港内へとキャリーバッグを片手にゆっくり歩き出した。
飛行機に乗る前に、沙織からメールが入っていたのを確認していた。
【みんな空港で、アンタが来るの待ってるわよ】って。
私はそのメールを見て、少し涙が出た。 みんなが私の帰りを待っていてくれたんだって思うとすごく嬉しくて、みんなにも早く会いたいと思ってしまった。
「……いよいよ、みんなに会えるんだね」