【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


 嬉しい気持ちの反面、少しだけ不安な気持ちにもなった。 みんなに会うのは一年半ぶりだから、少しだけ不安だ。
 みんなの元に歩く間も、少しだけドキドキしていた。

 そしてーーー。


「……あっ!」

 ウソッ……。

「あっ! 瑞紀ー!」

 私に気づいて真っ先に手を振ってくれたのは、もちろん沙織だ。

「せんぱーいっ!」

 英二も私に気づいたのか、満面の笑みで手を振ってくれた。

「沙織ー!」

 私はみんな元に走り寄ると、沙織にギューッと抱き付いた。

「きゃあ! ちょっとなによ瑞紀。いきなり抱きつかないでちょうだいよ」

 呆れたようにそう言う沙織だけど、笑顔でちゃんと抱きしめ返してくれた。

「沙織ーっ……会いたかったよ」

 なぜだか沙織に会ったら涙が出てきた。

「私も会いたかったわよ。だから泣かないでちょうだい。恥ずかしいじゃないの」

「うん……ごめん。なんか嬉しくて」

「私も嬉しいよ。やっと会えたわね? 一年半も待ちくたびれたわよ」

 私は沙織に「え?本当に?」と聞いた。

「本当よ。ずっと会いたかったよ、瑞紀に。瑞紀がいないと、本当につまらないんだからね」

 そう言ってくれる沙織がなんだか微笑ましくて、「私も、沙織がいないとつまらなかったよ」と言い返した。

「私なんて、一年半もからかう相手がいなくて退屈だったんだから」

「なっ……もう!からかわないで」

「冗談よ。本気にしないで」

「もう……!」

 沙織ったら相変わらずなんだから。 でも沙織、全然変わってないなあ。
 本当に子供がいる母親とは、思えないくらい細い……。なんなら、前よりスラッとしてる!?
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