【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「ほら、入れ」
「はい」
そして私は、部屋の中に入った。すると……。
「……え?」
「おかえり瑞紀。そしてお疲れ様ー!」
沙織がそう言った後、パァーン!とクラッカーが鳴り響いた。
「うわぁ……!ありがとうみんな!」
あまりにも嬉しくて、思わず涙が出た。
「ちょっと泣かないでよ〜」
と沙織が頭を撫でる。
「だって……嬉しくて」
「もう、アンタはすぐ泣くんだから」
「ごめん……本当にありがとう。すごく嬉しい」
こんなに歓迎してもらえるなんて、私って本当にに幸せ者だよね。
本当、働いてるのがこの部署でよかったと思う。
「瑞紀、これからもしっかり働いてね」
「わかってるって。 みんなに迷惑かけた分、しっかり働かせていただきます」
私がそう言うと、沙織は「そうそう。そうこなくっちゃね」と微笑んでいる。
「頑張ってくださいね、先輩。 これからも俺の指導、よろしくお願いしますね」
と英二に言われたので「……アンタの指導はもうこりごりなんだけど」と冗談混じりで言ったのに、「これならもよろしくお願いしますね、先輩?」と英二に笑顔を向けられる。
なんだろう。久しぶりの再会で嬉しいはずなのに、なんだか複雑な気分だ。
感動の再会かと思いきや、なぜか話がここに持っていかれるとは……。
でもみんなとまた仕事が出来るのだと思うと、すごく嬉しい。
みんないつもと変わらぬ態度で接してくれたから、また楽しく仕事ができそうだな。
私、またここで頑張ろう。課長とも会えたし、寂しさをこれで埋められる。
英二の指導もあるし、気合い入れて頑張ろう。