【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「英二、今先方から電話があってね、明日の打ち合わせ時間を変更出来ないかって相談が来たんですけど……どう?いける?」
「明日ですか? ちょっと確認して、俺から折り返しますね」
「お願いね」
そんなこんなと仕事をこなしていくと、あっという間に定時になってしまった。
「先輩、先方に折り返しして、時間変更いけそうだったんで変更しました」
「そっか、ありがとう。 じゃあ私、先に帰るね。お疲れ様」
「はい。お疲れ様です」
私は定時ちょっと過ぎに退社した後、課長をカフェで待つことにした。
空いている席を確認してからレジでオレンジジュースを注文してから、空いている席に座って課長を待った。
【お疲れ。今からそっちに行く】
課長から連絡が来たのは、それから三十分後のことだった。
【わかりました】
一言だけ返信した後、私はオレンジジュースを飲み干した。
「瑞紀!」
「課長、お疲れ様です」
課長が到着したのを確認した私は、課長に笑顔を向けた。
「待たせて悪いな」
「いえ、全然です」
課長は走ってきたのか、少し息切れしているようだった。
「課長、走って来たんですか?」
「ああ。早く瑞紀に会いたくてな」
「そんなに急がなくても、私は逃げたりしませんよ?」
早く会いたかったと言われたので嬉しかったけど、急かしてしまったみたいで申し訳ない気持ちもなる。
「すみません、急かしてしまったみたいになって」
「気にするな。俺が早く会いたかっただけだから」
私は課長に「嬉しいです」と伝えると、課長は私の頭を撫でる。
「じゃあ、行くか」
「はい。行きましょう」
私は会計を済ませてカフェを出た。