【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
課長と並んで歩くと感じる。……課長って、こんなに背が大きかったっけ?
それによく見ると、課長って意外にまつげ長い。
今までもそうだけど、顔にはニキビなんか一つも見当たらなかった。
なんていうか……。こんなことを言うとちょっと課長に怒られちゃいそうなんだけど、すごくキレイだと思う。
とにかく言葉じゃ表せないくらい肌がキレイで、まるで女の人みたいな肌だと思う。 女の私よりキレイだなんて、ちょっと嫉妬しちゃうかも。
こんなこと、恥ずかしくて課長には言えないけど……。
「……ん? なんださっきから、ずっとこっち見て?俺の顔に何か付いてるか?」
ずっと課長を見つめていたせいか、そう聞かれてしまった。
「えっ!? あ、いえ!なんでもないです!」
「なんだ? 変なヤツだな」
そう言ってニコッと微笑む課長に、私はいつもドキドキしている。
そのくらい課長が好きなんだな、私は……。
「……課長」
少しだけ課長の腕に抱きついてみる。
「ん? どうした瑞紀?」
私は課長に「……あの、課長の家に行ってもいいですか?」と問いかけた。
初めてこんなに恥ずかしい言葉を、自分から口にした気がする。
「なんだ。本当は最初からそのつもりだったんじゃないのか?」
課長にまるで見透かしていたかのようにそう言われて、「えっ……あ、それは!」としどろもどろになってしまった。
そんな私を見て課長は「やっぱりな」と口にした。
「な、なんでわかっちゃうんですか……?」
私って、そんなにわかりやすいかな……?