【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「俺と結婚しよう、瑞紀」

 その言葉は、私がもしかしたらずっと聞きたかった言葉なのかもしれない。
 心のどこかで、きっと期待していた言葉に違いなかった。

「結婚……? 私と?」

「ああ。瑞紀がアメリカに行った日からずっと考えていたんだ。……瑞紀が帰ってきたら、プロポーズしようって」

 その言葉を聞いて、思わず泣きそうになった。

「……本当、ですか?」

「ああ。もう瑞紀が俺から離れていくのは、イヤなんだ。……もう俺のそばから離したくない。ずっと、瑞紀のそばにいたいんだ」

 本当に……? まだ信じられないーーー。

「っ……ありがとう、恭平さん。 私ももう、恭平さんのそばから離れたくないです……」
 
 そんなの決まってる。今更離れられる訳がない。

「じゃあ俺と、結婚してくれるか?」

「……はい。よろしくお願いします」

 こんなに嬉しいプロポーズはない。 まさかここでプロポーズされるなんて思ってなかったから、ビックリしている。

「ありがとう、瑞紀。……愛している」

 課長に力強くギュッと抱き締められる。

「……はい。私も世界で一番、愛してます」

 私は課長にプロポーズにされたことが嬉しくて、ずっと涙が止まらなかった。


* * *


「おはよう、瑞紀」

「あ、おはよう沙織」

 翌日出勤した私に、沙織は「どうしたのよ?やけにご機嫌ね。 なんかいいことでもあったの?」と嬉しそうに聞いてくる

「まあ……そんなとこかな」
 
 だって昨日、私は課長にプロポーズされたから。一番幸せなのではないと思っている。

「……なるほど、そういうことね」

「え? なに?」

「アンタ、もしかして課長となにか進展した?」
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