【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
そう言われて思わず「えっ!なんでわかったの?」と沙織を見てしまう。
「やっぱりね。アンタの顔見れば、幸せなのがわかるわよ」
「ええ? 私ってそんなにわかりやすいかな?」
と沙織に言うと、沙織は「アンタはわかりやすいわよ。アンタの考えてることなんて、透け透けよ。レースの下着みたいにね」とニヤニヤと微笑む。
「れ、レースの下着って……エロい例えやめてよ」
「あら、アンタの心はレースの下着でしょ?」
れ、レースの下着って……どこがっ!?
「そうなの?」
「そうよ。アンタの心はレースの下着よ」
初めて言われたよ、レースの下着なんて。 どういう例え?
「で、どんないいことがあったのか、私に聞かせなさいよ」
「……あ、あのね」
私は沙織の目を見て「私……課長に結婚しようって言われたんだ」と話した。
「あら、本当に? それって、プロポーズ?」
「うん。……プロポーズ、されちゃった」
恥ずかしいけれど、沙織にはちゃんと話さなきゃと思った。
「あらそう!おめでとう!」
「ありがとう」
「で、もうプロポーズの返事はしたの?」
「うん。よろしくお願いしますって」
沙織は嬉しそうに「良かったじゃない、瑞紀!アンタも幸せになる日が、来たんだね」と微笑んでくれる。
「……うん、私すごく嬉しい」
「瑞紀、これからも色々と大変かもしれないけどさ、とびきり幸せになんなよ。……離れてた分、愛してもらいなよ」
「うん、そうするね」
私はずっと、課長と共に生きていくことを決めた。愛おしい人がいるって、素晴らしいことだ。
一緒に生きていく人がいれば、もう何も怖くない気がした。