【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。


「ありがとうございます。……そんなに気を遣っていただかなくても、大丈夫ですから」

「いや、それだけじゃないよ。君がなにか悩んでるようだったから、慰めてあげたくて」

「え……? あ、ありがとうございます」

 私は、そんな彼の優しさにドキドキしながら、彼の隣に座っていた。
 そして彼は私の手を握り、私の耳元で小さくこう呟いた。

「ーーー今夜はあなたのことを、たくさん知りたい」と。

「え……?」

 そ、それって……。考えると、急に恥ずかしくなる。

「ダメ……ですか?」

「い……いえ。ダメじゃ……ないです、けど」

 でも言えなかった。
 "私もあなたのことをもっと知りたい"だなんて。

「あなたの全てを、僕に見せてください」

「あ……えっと、はいっ」

 つい返事しちゃったけど、彼は私をきちんとリードしてくれた。
 彼は私をベッドにそっと押し倒すと、唇とおでこに軽くキスをする。
 私はすぐに彼の甘いキスに溺れていき、抜け出せなくなってしまった。

 だんだん深くなるそのキスに、私はまともに息も出来なくなっていた。
 彼が私の着ているバスローブのヒモに手をかけ、手慣れたようにシュルッとヒモを解くと、自分もバスローブをスルリと脱ぎ捨てていく。
< 3 / 251 >

この作品をシェア

pagetop