【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
ため息をついた沙織は、呆れたように私を見ながら、パスタを食べている。
* * *
「……だから言ったじゃないの。飲み過ぎるなって」
「うー……気持ち悪い……」
結局私はまた飲み過ぎてしまい、沙織に怒られるハメになるのだった。
「ちょっと瑞紀!しっかりしなさいよ」
「うーん……まだ飲むっ」
「ダメよ。それ以上飲んだら、アンタほんとに仕事出来なくなるわよ」
「さーおーりーっ……」
沙織に甘えてみたが、「甘えてもムダよ」と突っぱねられてしまった。
「ええ……」
「いい加減にしなさいよ、アンタ。飲み過ぎるなってあれほど言ったじゃないの」
「だってぇ……飲みたいんだもん」
もう少し飲みたい気分ではあるけど、沙織に「ダメよ。ほら、もう帰るわよ」と言われてしまい、渋々諦めた。
「……はーい」
やっぱり沙織は、お母さんみたいだな……。なんていうか、お母さんみたいな優しさがある。
「ちょっと瑞紀、大丈夫?」
「ダメかも……」
気持ち悪っ……。
「ったく……ほら帰るわよ。私が家まで送ってくから」
「うん……」
私は沙織に支えられて、そのまま家まで連れて行かれた。
「……んーっ」
「ほら瑞紀、家に着いたからもう寝なさい。疲れたでしょ?」
「うん……ありがとう、沙織」
「本当にね。手間かけさせるんじゃないわよ」
「……ごめん」
「まあいいわ。私もう帰るから、ゆっくり休みなね。おやすみ」
「……おやすみ」
そして私はそのまま、ベッドの中で深い眠りに落ちていったのだった。