【改稿版】あなたと紡ぐ、永遠の愛は奇跡でした。
「でも昨日、沙織がいてくれたからちょっとだけ気持ちが楽だった」
「そう? ていうか今日のアンタ、なんか変じゃない?まあ、いつも変だけど」
沙織にそう言われた私は、思わず「えっ!私っていつも変っ!?」と言ってしまった。
すると沙織は、「アンタはいつも変よ。バランスが整ってないわ」と言った。
「え、バランス?」
バランスってなに……? バランス……とは?
「そう、バランス。アンタは元気のある時と、ない時の差が激しいのよ」
「そうかなあ?……いつも通りだと思うけどな」
私自身、いつも通りだと思っていたけど、そうじゃなかったってこと……?
「ねえ?私、思うんだけどさ。アンタは元気のある時とない時の差が激しいから、余計に疲れちゃうんじゃない?」
「え?」
「アンタってすぐに、疲れるでしょ?」
そう言われると、確かにそうかもしれない。 私って、頑張り過ぎなのかな……。
「そうかもしれないね、沙織の言う通りかも。……でも私、意外とこの仕事好きだからいいの。なんていうか、自分の仕事には誇りを持ちたいんだ」
「気持ちは分かるけど、たまには仕事のことを忘れてゆっくり休むのも、大事なことよ? ストレス溜めないように、リラックスしていかないと」
「でも……」
と口を開くと、「そうですよ佐倉さん。倉本さんの言う通りですよ」という言葉が聞こえた。
「え? あ……か、課長!?」
目の前には課長が立っていた。
「仕事するのも大事ですが、たまにはリラックスしてみるのも、いいものですよ? 仕事のことを忘れてのんびりするも、結構いいものですよ?」
「あ……はい。ありがとうございます」